スペシャリストになろう

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世界を舞台に活躍するグローバルスキルを身につける

文化の違いを踏まえ情報をいかに正しく伝えるか。映像作品を楽しみながら産みの苦しみも味わっています。

田中 和香子 さん
翻訳

田中 和香子さん TANAKA WAKAKO

日本外国語専門学校 国際関係学科 2000年卒業

■埼玉県立和光国際高等学校/立正大学法学部出身

大学卒業後、専門学校3年制の2年次に編入。字幕制作会社の在宅勤務を経てフリーランスに。現在、沖縄県在住。

取得資格:
TOEIC 960

私は埼玉県の出身ですが、字幕制作会社の在宅勤務となったことをきっかけに沖縄県に移住し、現在はフリーランスで翻訳の仕事をしています。海外のドラマや映画、ドキュメンタリーなどの映像作品の字幕を英語から日本語に翻訳するのですが、まずはパソコンの翻訳ソフトを使用して、字幕が出て消える時間のタイミングを打ち込むスポッティングという操作から行います。海外ドラマや映画を堪能しながら仕事ができるのは楽しいですが、なるべく自然で、なおかつ意訳しすぎない日本語にするというのが難しいですね。ぴったりくる訳が出てこないという産みの苦しみを日々味わっています(笑)。

もともと学校の英語の授業が大好きで、何かしら英語に関わる仕事に就きたいと思っていました。大学では法律を学んでいましたが、実践的な英語を学びたくて専門学校に通ったんです。専門学校で学ぶうち、通訳か翻訳かという選択肢の中で自分には翻訳が向いているということが分かったのは大きな収穫でしたね。翻訳は、単に英語を日本語に変えるという作業ではありません。文化を含め、映像や言葉にちりばめられたいろいろな情報をいかに拾い、日本の視聴者に正しく伝えられるかなのです。それを可能にするためにムダな知識はないと思うので、いろいろなことに興味を持ち吸収していくことが必要です。

パソコンとインターネットさえあれば場所を選ばずにできる仕事ですが、フリーランスであっても多くの人に支えられているので、人とのつながりは大切にしていきたいですね。


学科COURSE
専門学校で学ぶなら…

学科 内容
英語科/国際英語科/観光英語科 ビジネス実務に対応できる語学力の習得が目標。語学の授業に加えて、貿易や観光産業に従事するための専門知識も学習する。
通訳翻訳科 読解、リスニング、発音ほか語学全般を学び、通訳や翻訳に必要な文章力とグローバルな教養を身に付ける。英語のほか、韓国語、中国語の学科も増えている。
国際コミュニケーション科 国際化・情報化が進む社会で、即戦力として活躍できる人材育成を目指し、語学力と同時にコミュニケーション能力を養うカリキュラムに力を入れている。

仕事JOB
たとえばこんな仕事が…

職種 内容
通訳 異なる言葉を使う人の間に立って、互いに意思の疎通が図れるように言葉を翻訳し伝える仕事。国際会議、マスコミ、ビジネス、観光案内と活動の場も多様で広い知識も求められる。
外資系ビジネススタッフ 貿易、IT、金融、通信、運輸など、日本を拠点にしている外資系企業で語学力を活かすほか、海外での事業展開を図る日本企業でも重要な戦力に。会話能力はもちろん、その分野の専門知識や技術も当然ながら求められる。
語学教師 語学学校やカルチャースクールの講師として教える。最近は語学教育の低年齢化が進み、幼稚園や民間の英語教室でも需要がある。

資格LICENSE
役立つ資格や検定…

資格 内容
TOEIC®

E

英語によるコミュニケーション能力を評価する世界共通の試験。10~990点の点数によるスコア制で、ビジネスに活かすなら700点以上はクリアしたい。
実用英語技能検定(通称:英検)

E

5級から1級まで全7段階で、「読む・書く・話す」の総合力を判定。ビジネスに活かすなら準1級以上がほしい。1級は会議の内容を記録したり、討論などで自分の意志を自由に表現することができるというハイレベル。
通訳案内士

国E

外国人に付き添い外国語で旅行案内を行う。英語、フランス語、中国語、韓国語など10カ国語に分かれている。

資格の欄の見方

  • 国 国家資格(国が法律に基づいて省庁の名前で与える資格)
  • 無印 業界団体などが独自の基準により実施する資格試験や検定試験
  • A 指定の専門学校を卒業すると同時に取得
  • B 指定の専門学校を卒業すると同時に受験資格を取得
  • C 専門学校を卒業、一定の実務経験を経て取得
  • D 指定の専門学校を卒業後、一定の実務経験を経て受験資格を取得
  • E 専門学校で資格試験のための教育を受ける