歯科技工・歯科衛生
歯科医のもとでデンタルヘルスケアに関わる
口の中で違和感や不快感がないように細心の注意を。患者様に喜んでもらえる義歯を作れるようになりたい。
歯科技工士
高口 みちるさん KOGUCHI MICHIRU
新東京歯科技工士学校 2011年卒業■埼玉県さいたま市立浦和南高等学校出身
高校卒業後、大学進学を目指して浪人中に歯科技工士という仕事を知り、専門学校へ進学。現在はD-WORKS DENTAL LAB.で、義歯を作っている。
取得資格:
歯科技工士
大学受験のため浪人していたときに、歯科技工士という仕事を知りました。もともと歯への意識は高くて、歯みがきやフロスはもちろんしていましたし、デンタルミラーも持っていたんです。手先が器用だったこともあり、興味が出てきて専門学校へ進みました。
歯科技工士の国家試験は、筆記のほかに実技もあります。専門学校では基礎技術を徹底して学びました。義歯に使う材料や、骨についての知識は今でも活きています。作り方の技術や材料などはどんどん新しいものが出てくるので、今でも勉強が欠かせません。
現在は、D-WORKS DENTAL LAB. という歯科技工所で義歯を作っています。口の中で使う義歯は、一人ひとりの患者様に合わせて作ります。口に入れたときに違和感や不快感があると、患者様が治療を嫌になり、病院に来なくなってしまうこともあります。そういうことがないように、患者様の口に入ったときのことを想像しながら作っています。
以前は、どんな義歯も同じように見えていましたが、最近は違いがわかるようになってきました。歯の生えている位置や向きには、ちゃんと理由があります。歯が全部なくなってしまっても、もともとどんな大きさの歯が、どういう格好で生えていたのかが見えなければいけません。最近、それが少しずつ見えるようになってきたかなと思います。患者様が喜んで使ってくれるような義歯を作れるようになりたいです。
学科COURSE
専門学校で学ぶなら…
学科 | 内容 |
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歯科技工士学科 | 医学、解剖学など歯科医学の基礎にはじまり、義歯や歯冠、つめ物、矯正用具に使う歯材の材質から加工技術までを学ぶ。見た目の美しさも重視されるので、入学選考では実技試験が課されることもある。 |
歯科衛生士学科 | 歯科医学の基礎科目をベースに治療法全般について学ぶほか、疾病予防のための栄養学から医療事務まで、幅広い履修科目がある。実習は口腔衛生指導や診療補助などが中心となる。 |
仕事JOB
たとえばこんな仕事が…
職種 | 内容 |
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歯科技工士 | 歯科医師の指示書に従って義歯、差し歯、歯冠などを製作・加工する。就職先は歯科技工所や歯科医院内の技工室が一般的だが、経験を積めば独立開業の道も拓かれている。 |
歯科衛生士 | 就職先は歯科医院が大半。歯石の除去やフッ素塗布などの保健指導と治療補助がおもな仕事。地域の保健センターや歯科関連会社などに就職する道もある。 |
資格LICENSE
役立つ資格や検定…
資格 | 内容 |
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歯科技工士 | 2年以上の専門学校を修了すると、卒業と同時に国家試験の受験資格を得られる。試験は学説試験〔歯の解剖学、有床義歯技工学、歯冠修復技工学、矯正歯科技工学、小児歯科技工学、顎口腔機能学、歯科理工学、法規〕と実地試験〔全部床義歯の人工歯排列と歯肉形成、カービング(歯型彫刻)〕。 |
歯科衛生士 | 歯科医師以外に口腔内を触れることができるのは歯科衛生士の有資格者だけ。3年制の専門学校修了後に国家試験受験資格を得られる。法律上では男性の資格取得も可能となり、男性を受け入れる養成校も少しずつだが増えている。 |
資格の欄の見方
- 国家資格(国が法律に基づいて省庁の名前で与える資格)
- 業界団体などが独自の基準により実施する資格試験や検定試験
- 指定の専門学校を卒業すると同時に取得
- 指定の専門学校を卒業すると同時に受験資格を取得
- 専門学校を卒業、一定の実務経験を経て取得
- 指定の専門学校を卒業後、一定の実務経験を経て受験資格を取得
- 専門学校で資格試験のための教育を受ける